日間乗り放題になる乗車券サンキューパスで、突発的なバス旅に出たペケペケ。
1日は鹿児島→福岡、
2日目は福岡→長崎、
そして3日目は長崎→島原・熊本・鹿児島へ
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旅も3日目。
優雅な朝食はホテルモントレ長崎で。
ポルトガルをイメージして建てられたこのホテルは職人による手描きのタイル壁画を使ったレトロなインテリアがに定評があり、どこを見渡してもかわいい!
バスの出発まで少し時間があったので、開催中だった「マリー・ローランサン展」に。
20世紀初期のパリを感じさせるグレーとパステルの女性像は、作品集で見る何倍も素敵でした。
会場の長崎美術館は広々としたつくりで居心地の良い美術館で、モダンな建築も素敵な一度は訪れたい美術館でした。
長崎の港にお別れを告げ、路線バスで揺られること1時間半。
見知らぬ土地での路線バス乗り換えはドキドキで、間が3分しかないのに停留所が見当たらずバタバタしたり。
1本逃せば次は2時間後なんていうスリルもたっぷり!
ガラガラのバスの車中でなぜか地元のおばあちゃんと相席になるが、道中ずっとおしゃべりをしている。
ちなみになんと言っているのかほぼ分からなかった。島原弁。
そのうち目的地も近づき少し時間に余裕があったので、ひとつ前のバス停で降りてみると、海岸線に小さな家々が並ぶ、島原の港街に辿り着いた。
見知らぬ街をブラブラしながら、島原に来たなら海鮮じゃ!という事で地元の漁協が運営する食堂を訪ねる事に。
「とっとっと食堂」は江戸時代の藩主の米蔵をそのまま活用したという、広大な空間に磯の香りが漂う。
そして注文は、まさかのタブレット!
こんな九州の端っこの小さな港町の食堂にもデジタル化の波が。
「iボタンを押すと情報がでるよ」とおばあちゃん。
ギャップを楽しみながらオーダーしたのは
「ひぇー!」っとボリューミー過ぎる海老天丼に悲鳴を上げるポチャオ。
漁師から挑戦状を叩きつけられたかの様だった。
重たいお腹を抱えながら島原フェリーターミナルまで歩くこと10分。
そう、我々は気が付いてしまったのだ。サンキューパスで高速フェリーにも乗れるという事に!
窓口でサンキューパスを見せて、熊本行きの乗船券を発行。
門司⇔唐戸や桜島フェリーも利用できるというから、旅の妄想は膨らむばかりだ。
恐るべしサンキューパス。
雲仙普賢岳を眺めながら島原港→熊本港まで約30分のクルーズを楽しんだ後は熊本港からシャトルバスに乗り、約30分で熊本の繁華街に到着。
熊本では前々から気になっていたお店へ。
上通りのアーケード抜けると、並木坂で独特の存在感を放つ木造の商店に目が止まる。
天正年間から創業400年の歴史を持つ園田屋は、熊本銘菓「朝鮮餅」の老舗。
求肥の程よい弾力と優しい甘さは、子供からお年寄りまで好まれそうなシンプルな味わいだ。
古書店やセレクトショップを散策した後、熊本バスセンターから高速バスに乗り込み約2時間半で鹿児島市の天文館に到着。
突発バス旅行3日間は「時刻表との戦いだった」と語るポチャオ。
九州のバス時刻表は路線バスの検索で非常に頼りになりました。
ちなみに今回の旅をSUNQパスを利用せずに移動すると
鹿児島→福岡【高速バス/桜島号】 5,450円
福岡→長崎【高速バス/九州号】 2,570円
長崎駅→諫早駅【路線バス】 670円
諫早駅→島原港【路線バス】 1,900円
島原港→熊本港【熊本フェリー】 1,000円
熊本→鹿児島【高速バス/きりしま号】3,700円
福岡、長崎、熊本の路線バス移動 800円
合計金額 16,090円
ということで、1人当たりの交通移動費が約6000円浮いたことになる。
更に、JRや新幹線を利用するのに比べると24000円程お得な計算だ。
贅沢なディナーだって食べられる!
身体はクタクタ、心はセンチメンタルな旅の終わりは、馴染みの店で。
ペケペケのアトリエがあるレトロフトの「森のかぞく」で締め!
美味しい地元野菜の料理やいつもの笑顔にホッとすると同時に、ゆっくりじんわり旅から日常へ戻される。
たった3日間の旅。
海外や遠方でもなく、ちょっと隣県を足早に駆け抜けただけ、それでもとても処理しきれないほどの刺激だった。
飛行機や新幹線に比べれば、遅くて不便で疲れるし、マイカーに比べれば自由も効かないバス旅行。
だけど九州を感じるための選択肢としてはもしやベストなのでは。と終わってみれば思ったり。
ありがとうサンキューパス!サンキューパスサンキュー!]]>
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