「昭和小銭市」になぜか「似顔絵師」として出店する事になったペケペケですが
これまで同業者の間で似顔絵が流行っていても、絶対に手を出さなかったのには理由があります。
私が中1の頃、遊園地で絵描き風のお姉さんに似顔絵を描いてもらった時の事です。
笑顔で話し掛けながら、パステルやマンペンで巧みにサラサラと描くお姉さん。
どんな似顔絵が出来るのかワクワクしながら、当時も絵で食べて行きたいと思っていた私は
憧れの眼差しで、お姉さんの手元を見つめていました。ところが
絵が完成に近づくにつれ、だんだんと現実を突きつけられる事になります。
浅黒い肌に、ニキビが点々と刻まれ、ショートカットの笑顔は、男か女かすらも分からない。
昼のワイドショーなどで、端にちょこっと出てくる芸能人の似顔絵に近いアレでした。
こんな自分知りたくなかった!
結局その似顔絵は誰にも見せずに隠してしまいました。
20年近く経った今思えば、笑える話ではあるのですが、思春期とは難しいものです。
いとも簡単に人の心を傷つける切れたナイフ。
それが「似顔絵」だと思って生きてきました。
まぁしかし、私も今や憧れのお姉さん。
かどうかはさておき、後には引けぬ大人の事情もあるのです。
早速、昨日、今日と身近な人達を捕まえて有無を言わさず顔を描いてみたのですが、
それが何とも楽しく、愛おしく、そして悩ましく、
描き終わってみるとお互いに笑顔になれる良い特訓になりました。
かかってこい!似顔絵!私は優しい鏡の妖精さん!
見たくない部分には共に目を瞑りましょう!
今はそんな気持ちで皆様をお待ちしております。
貧民文化祭2017昭和小銭市
2017年4月29日(土)10時〜16時
ニワ陶器店(鹿児島県 鹿児島市卸本町6-17)
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