映画『はじまりのうた』15分に1回、涙ぐんで微笑む映画。

はじまりのうた/2013年

会社を解雇され家族にも見捨てられて、ホームレスの様な生活を送っていた元売れっ子音楽プロデューサー(ダン)がある日、ニューヨークの小さなバーのLIVEで女の子(グレダ)の弾き語りに感動し「一緒にアルバムを作ろう」と持ちかける。一方のグレダは彼氏と二人で作った曲をキッカケにメジャーデビューが決まり、ニューヨークを訪れていたが、実はデビュー出来たのは彼だけ。一人取り残された挙句、彼の浮気が発覚し失意のどん底に。 恋も夢も失って全てがゼロになった所からこの物語は、はじまった。
ミュージカル映画の、よくあるサクセスストーリーとはひと味もふた味も違う、今を生きる女の子の飾らない歌詞と個性的な歌声が心地よく涙腺を刺激する。主人公意外のバンドメンバーも大変に魅力的!私のお気に入りは、黒人のベーシストとギークなヴァイオリンとチェロの姉弟。はぐれ者感を漂わせながらクールに演奏する姿に釘付けに。 臨場感溢れるレコーディングシーンでは、ニューヨークの喧騒と曲のアレンジが奇跡の様に混じり合い共鳴して、思わず鳥肌が立つ。 映画の中で印象的だった「音楽の魔法」という言葉。 大好きな曲を聴きながら夜の街を眺めていると、まるで映画のワンシーンの様で何でもない風景や出来事全て意味がある様に思えてくる。そこには、日常に埋もれている大切な事が沢山隠れているのかも知れない。 泣きたい時、なんだかモヤモヤする時、この映画があなたを新たな場所へ導いてくれることだろう。    ]]>

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